柔術コンディショニングおじさん

NO-GI柔術を愛するアラサー柔術家の日々のコンディショニングと葛藤、そして苦悩

RIZINを見た感想。グラップラーバテバテ問題。

 今日は夜勤明けで、少し仮眠を取ってからジョギングとヘビーロープをやった。

 ヘビーロープはいつも40秒5セット、前回しと後ろ回しを交互にやるんだけど、最後の5セット目だけ1分やろうとして失敗した。

 1分はきつい。辛い。

 まぁコツコツとやっていくしかない。

 ヘビーロープは本当にいい刺激が入ってくる感覚があって、自分としても本当に買ってよかったトレーニング道具だな、と思う。

 正直、家でやるトレーニングはこれだけでいいんじゃないかという感すらある。

 僧帽筋、上腕、前腕、体幹、足(特にふくらはぎ)、そして息も上がるの心肺機能も鍛えられるので本当に重宝している。

 ジョギングだけだと、どうしても体の出力が弱くなってしまうんじゃないかってイメージあるので、ジョギングで心肺機能の下地を作りながら、ヘビーロープで刺激を入れていくイメージ。

 

 自宅に帰ってRIZINを視聴。

 一番注目していた金原選手対摩嶋選手の試合。

 摩嶋選手を応援していて、試合展開も摩嶋選手やや有利な展開だったのではないか。

 組んで、相手を倒して制する。という私が今意識している戦い方の理想の形の一つで、試合中もこれはグラップリングの試合なのか?と思われるほどの濃密なパスガードとガードワークもあり見応えがあった。

 勝敗を分けたのは、やはり金原選手がガードワークに長けていたというのもあると思うが、一番のきっかけは3ラウンドの壁レスの攻防。

 再三シングルレッグでアタックする摩嶋選手の攻撃が捌かれてしまい、スタミナがみるみる消耗。

 ここが勝負の分かれ目となってしまった。

 摩嶋選手のスタミナに難があるという言われ方もされているようだけれど、5分3ラウンドであの展開が続けばスタミナを持たせるのは中々難しいだろうとも思う。

 自分に置き換えて考えてみると、グラップリングの試合はせいぜい5分〜10分程度で、MMAほどトップの取り合いがグラップリングの試合はシビアではないので今回の試合ほどのバテ方をするのはちょっと考えづらい。パンチとかもされないし。

 じゃあ単純に自分自身のスタミナを向上させるために、走り込みとかを一杯してスタミナをつければ良いのか?というとそれもちょっと難しい。

 

 実は、私も3分だけのグラップリングの試合で酸欠になってしまったことがある。

 そもそも私のスタミナがないだけって話かもしれないが、その試合がどういう試合展開だったかというと、グラップリングの試合なのにお互いシビアにトップを取るためのレスリングの攻防をアクセル全開でやった結果、私のテイクダウンは防がれて、もつれてもつれて泥試合みたいになった試合だ。

 

 要するに、私に練られた技がなかったので勢いやパワーに任せた攻撃を仕掛け続けた結果バテていったという試合。

 ボクシングで空振りが一番疲れるって話を聞いたことがあるけれど、あれと同じ構造だと思う。

 投げに行ってるのに、投げれない。組に行ってるのに組めない、組み負ける。

 MMAの試合が顕著だが、テイクダウンを防がれ続けたレスラーはものすごい勢いで消耗していく。

 消耗したレスラーがパンチをもらったわけでもないのに、フラフラになりながら殴られてKO負けしたシーンを見たことがある人はたくさんいるだろう。

 それだけテイクダウンを仕掛けるというのはスタミナの消耗の激しい攻撃になる。

 

 この問題を解決するためには、技に緩急をつけたりそもそもの技を練ってより完成度の高いものとしていく他ないと思う。

 組む⇨投げる⇨制する⇨極める

 この方程式で勝つことが出来れば一番良い。

 名付けるなら剛の戦い方だ。正直かなりカッコいい勝ち方だと思う。

 私もこのスタイルを目指している。

 でも、このスタイルはどこかで躓くと消耗する。

 MMAだと組めない時間は打撃を受けるので休むことすら出来ない。

 組めなくて消耗したり、組めても投げれなくて消耗することが多いように思える。

 中途半端な技は試合では相手に効かないし、淘汰される。結局試合では得意技しか出ないしね。

 若い頃の私だったら、スタミナをもっと付けなければ、とか考えたかもしれないが、やっぱりそれだけじゃなくて技をしっかり作っておく他、グラップラーバテバテ問題を解決する方法はないのだろう。

 

 明日は朝から練習に行く。

 柔術の練習だとなかなか相手と立ち技の攻防になることはないのだけれど、なった時には攻防を大事に。

 上になった時には相手を制する。

 柔術の中にあって剛の柔術を作っていきたい。